ずっと好き。
でも、どんなに嫌な子でも・・・。

今は、ちかちゃんの名前を出して欲しくなかった。

ちかちゃんだけじゃなくて、愛由ちゃんや香里ちゃんの名前も・・・。

出して欲しくなかったのに。


「ちかちゃんは、心配してないよ。」

「心配してると思います。早く戻りましょう!」

「だから、心配してないってば。」

「みら先輩・・・。」

「ねぇ、陸上部、1年生教えてるよ、楽しそうだねぇ~」

「みら先輩!!」


私は、海君の顔を見た。

海君が・・・怒ってる。


私・・・海君を怒らせちゃったみたい。


「何で、怒るの?」

「話、逸らさないで下さい。音楽室に戻りましょう。」


逸らすに、決まってんじゃん。

だって、戻りたくないもん。


ちかちゃん達がいる、音楽室に戻りたくないもん・・・。



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