ずっと好き。
そんな大事な事、どうして私なんかに言うんだろう。

相談なら、香里ちゃんとかちかちゃんにすればいいのに。

さすがに愛由ちゃんに相談は・・・出来ないだろうけど。


「僕、石神の事、嫌いじゃないんですけど、断ると、またパーカスの空気が悪くなりそうで、怖くて・・・。」


海君も、皆の事ちゃんと考えていたんだ。


「でも、返事をしなかったら紗綾ちゃん、もっと傷つくと思う。」

「ですよねぇ・・・。」


海君は、本当に悩んでるみたいだった。


「だからさ、自分の気持ちを素直に伝えるのが1番だと思うよ!変な事言って余計傷つけるのもアレだし・・・ね?」

「はい、ありがとうございました!!」


私、こんな事言って、良かったのかな・・・。

何か、愛由ちゃんの時みたいにまた紗綾ちゃんが、こっそり聞いてるような気がしてきた。

大丈夫だよね・・・?


楽器室の扉を開けると・・・。



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