ずっと好き。
「ならいいんです。」


紗綾ちゃんがもっと追求しなくて良かったと思う。

私、また嫉妬しちゃうかもしれないし。


「みら先輩は、僕の事友達としか思ってないんですね。」

「え?何で・・・?」


海君が悲しいような、どこか寂しげな表情を浮かべた。


「・・・海君?」


返事がない。

また、怒ってるのかと思って、おそるおそる顔をのぞいてみると・・・

特に怒った様子はなし。

というか、顔が見えない。


「すみません、何でもないんで。じゃ。」


そう言うと、楽器室から出て言った。



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