ずっと好き。
ひとり、楽器室に残された私は・・・

どうしていいかわからず、立ち尽くしていた。


「海先輩って、みら先輩の事好きなんですか?」


言葉の主に心臓が飛び跳ねた。

紗綾ちゃんだった。


「何言ってるの、そんな訳ないでしょ?」

「でも、寂しそうな顔してましたよね」


確かに、寂しそうな顔はしていた。

でも、海君が私を好きだなんて・・・

そんな事、ある?


「じゃあ、みら先輩、約束して下さい。私の恋を応援するって。」



紗綾ちゃんの恋を応援する・・・?

それって、海君と紗綾ちゃんの恋を応援するって事・・・?


そんな事・・・出来ないよ・・・。



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