ずっと好き。
最低。

ちかちゃん、こんなに優しくしてくれてるんじゃん。

なのに、こんな時まで嫉妬してるなんて。


「ってゆーか、海君に近づかないでよ。」


もっと。


「海君とちかちゃんが話してるとこ、見たくないし。」


パシッ


ちかちゃんは、私の頬を思い切り叩いた。

そして、ちかちゃんは、静かに泣いた。


「ごめんね。みらちゃん、そんなに追い詰められてたなんて、知らなくて。ごめんね・・・っ」


ちかちゃんは泣きながら、それでも一生懸命私を見つめた。

いっしょうけんめい。

私も、一生懸命、海君が好きだった。

それだけだった。


「ちかちゃ・・・うっうわああぁぁあぁ!!」


私達は空に向かって、泣き続けた。




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