ずっと好き。
「皆ごめん。私トイレ言ってくるね。」

「行ってらっしゃ~い」


そう言って私は、部屋を出た。

そして、トイレに向かおうと右を向いたら・・・

そこには、海君の姿が。


「海君じゃん。もう、用事は終わったの?」

「はい。みら先輩は、今からどこに?」

「あぁ、ちょっと、トイレに・・・。」


言ってから恥ずかしくなった。

男子にこんな事言うんじゃなかった・・・。


「ちょっと先輩、ついて来てくれませんか?」

「へ?どこに?・・・ちょ、待ってよ、海君!」


海君は私の手を握って、ずんずん奥の方へ入って行く。

ちょっと、手繋がないでよ・・・。

ドキドキしちゃうじゃん。


「海君、どこ行くの?」

「先輩は黙ってついて来て下さい。」


海君はどこに行くかも教えてくれないし。




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