黒猫~special cat~
やっぱ、無力だ。
俺には、何も出来ない
ココにいる…嵐龍の副総長としている存在意義すら、分からない
(俺は、どうすればいいんだよ…)
俺は、琉夏がいる前はどうしてた?
琉夏がきてから何が変わった?
大して変わってない、だけど、だけど…
みんな――――笑顔だった
心底楽しそうに、笑っていた。
何故、って聞かれたら答えるのは間違いなく
「琉夏がいるから」
って答えるんだろう
「……あっちぃ」
呟く港は、琉羽さんたちと何か関係があるのか。
(いや、あるんだろうな)
それは明白(あからさま)だ。
……しかも、悪い方の意味で
「…会いたいな」
俊は寂しそうに笑う
なんだかんだ言って、俊が一番懐いていたしな
『―――アイス、買ってきます』
地球温暖化のせいか、暑いな
それにこの空気は―――――――どうも苦手だ
―――ちりん、ちりん。