黒猫~special cat~


風鈴が鳴る


確か……あれ?




-------誰がこんなの、付けたんだ?



「誰?風鈴つけたの」

今まで一度も、見たことない…風鈴。


「…まさかっ!?」

俊は素早く風鈴に近付く


…ほんっと、予想出来ない

“あの人”の、行動は。










------ちりん、ちりん


風鈴は、いつのまにか俺たちに囲まれていた



透明なガラスに青い線が少しあって、金魚が泳いでるような感じ。

凄く、“夏”らしい


「“琉夏”っぽいね…夏、だし」


俊は嗤う、ルッくんって呼ばないんだね



--------ちりんっ

風鈴の音が鳴ると同時に、紙が翻(ひるがえる)



「「「「「あっ」」」」」


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