黒猫~special cat~
噂
翌日。
“昨日の事”が噂で持ち切りだった
他に話すことがないのかってくらい
話しかけてくる奴こそは居なかった……が
関わるなといった筈の嵐龍が話しかけてくる
正直ーー…
『うざい』
こいつらには耳が無いのか若しくは飾りなのか。
「ねぇー、なんで入んないのぉ?」
スカウトしたのに、と呟かれれば周りは驚く始末。
『一人が、好きなんだ』
「なんで?仲間は欲しくないのか?」
“仲間”……たった3文字。
それだけで心を揺さぶられる
『俺に仲間は居ないんだよ…』
「作ればいいじゃーん」
『仲間なんて意味のない…』
「お前…馬鹿?」