黒猫~special cat~
今まで黙ってた泉が急に話しかけてきた
「仲間は大切なんだぞ」
…知ってるよ
そんな事、誰よりも知ってるし、分かってる。
だからこそ、裏切られた時のショックが大きいことも。
『ッ……仲間なんて、要らないね』
嘘を突き通せば、強くなれる
「…何でそう思うの?」
『…は?』
「仲間が必要ないって何故言い切れるの?」
『…俺はー…』
「席に付け」
真実を語ろうとした俺を遮って担任がいう
珍しく、俺に逆らった
それより、何故俺は言おうとしたのか
…簡単に人を信じてはいけないのに
嵐龍たちは渋々戻っていった