黒猫~special cat~


今まで黙ってた泉が急に話しかけてきた

「仲間は大切なんだぞ」

…知ってるよ


そんな事、誰よりも知ってるし、分かってる。

だからこそ、裏切られた時のショックが大きいことも。


『ッ……仲間なんて、要らないね』

嘘を突き通せば、強くなれる

「…何でそう思うの?」

『…は?』

「仲間が必要ないって何故言い切れるの?」


『…俺はー…』


「席に付け」

真実を語ろうとした俺を遮って担任がいう

珍しく、俺に逆らった


それより、何故俺は言おうとしたのか

…簡単に人を信じてはいけないのに

嵐龍たちは渋々戻っていった


< 16 / 121 >

この作品をシェア

pagetop