黒猫~special cat~
授業は何故かみんながピリピリしていた
…多分、俺と俊の所為だ
俊は大切な話を遮られたから
俺はその俊についてー…。
殺気がムンムン、ってとこだな
御陰様で珍しく担任にも当てられなかったよ
キーンコーンカー…
「でっでは、終わりにするッ」
俺の殺気か、はたまた遮ったことか
予鈴が鳴り終わる前に授業を終わらせた
「琉夏のあだ名ルッくんねぇ!僕限定で!」
いきなり俊がいうから吃驚(びっくり)した
「ルッくん、さっきの続きーー…」
『悪ィ、…やっぱ止めた
だから、もう関わるな』
「ルッくん、どうして?」
上目遣いで聞くけど聞かないし第一“男”にやっても…
「…もう一度聞く。お前、何故嵐龍に入らない?」
…此処には、クラス全員がいるから嫌なんだが
『いっただろ。俺は一人が好きー…』
「なら、何故そんなに寂しそうにするんだ」
……!?
俺、寂しそうにしてたのか…?
『…無意識、不覚、だったな』