黒猫~special cat~
小さく兄貴は「さっすが♪」といった
俺は思わず溜息をついた
『分かった、嵐龍に入る』
いえば、引き返せないだろうけど、
それなりの、覚悟はある。
ーー…クラスからどよめきの声が聞こえた
嵐龍は顔を輝かせてるし。
『だだし、』
そういえば皆がしーん、とする
『条件がある』
そういうと碧はなんだ、と顔を怪訝そうに顔をしかめた
『俺と兄貴についてハッキングや詮索をしないこと
…また、』
最初の条件が気になっていたことなのか幹部は肩を落としたが、
“また”という言葉に唾を飲む。
それが可笑しくてふっと笑い
『俺を…仲間とし、裏切らないこと』
そう呟くと嵐龍のみんなも笑い、「当たり前だ」と言ってくれた
ーーーーこうして嵐龍に入ることが決まった