黒猫~special cat~


…ほぅ


『へぇ…喧嘩売ってんの
ーー命が惜しけりゃ皆港から離れろ』


港は意味が分からないという顔をしたが、
皆は避けてくれた。

コーラを港に向けて開けると…。

シュッ


炭酸が抜けて、港に降り注ぐ

『てめぇ…俺をナメてんじゃねぇ』

缶を港に向かって本気で投げる
すると缶なのにガンッといって

見事港の頭に直撃した


『あ…。やりすぎた。港、大丈夫か?

ー…って伸びてるし』


*******


「ルッくん、怖い…」

「……気を付けよ」


「…柔らかくなったな」

「というより、丸くなったというか、
イキイキしているというか…」

なんだか琉夏が下っ端の奴等とあってから
優しくなった気がした…

…目の前に倒れる港を見て(悪魔で、気がしただけか…)
とまた笑ってみたり。
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