黒猫~special cat~


『…何故来た』

「うーん、会いたくなっちゃって」

不気味に笑うのは、多分総長

碧達が慌てて降りてくるのを背中で感じた

『……ふざけんな』

殺気を少し醸し出した

「さすが、だね
…どう?コッチに来ない?」

瞬間、ざわめく嵐龍
みんな、不安そうな顔してる
…誰もがいくと思っていた

『断る』

力強く言い放つ言葉に誰もが驚いたであろう
…スカウト相手がトップ、なのであるから

「っふ……待ってる」

“待ってる”

みんなから聞いた言葉に、心に何かが伸しかかる

『止めろ…』

「…誰もお前を恨んだりしてない」

『…桜龍は、憧れと共に成り立っている』

『憧れられないものに、桜龍を守る資格はない』

「…資格?んなの誰が決めたよ
縛り付ける、呪縛にしかならな…『それでも』」

『俺は、此処にいると決めた』


「…そうか
安心しろ。俺らに敵はいない。
“敵にいる味方”なら…『失せろ』」
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