黒猫~special cat~
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『っ…いてぇ…』
昨日は壁に寄りかかって寝てしまったらしい
寒いし頭もガンガンするし…
昨日怪しまれなかったかな…
そう思いながら、制服に腕を通し…着替えた
(今日もまた、男として生きるのか…)
自分で選んだ道ってことはわかってる
逃げるために進んだってことも分かってる。
…だけど
誰か、知り合いがいて…素で話したい気持ちもある
だけど、この学校は知り合いが琉羽しかいないから。
…まぁ、知り合いがいたらヤバいんだけどね
教室にいくと、“嵐龍に桜龍がきた”
ってのが噂になってた
…何故だか、俺のことは噂になってなかった。
重い足取りで廊下側の一番後ろの席につく
教科書をすべて出し終え、机にスクバをかける。
顔を机につけながら、手を机にいれた
『………ッ……!』