黒猫~special cat~
「あぁ、そうか」
「なら仕方ないですし、それが
俊に対する制裁、ってことで」
総が実に微妙なフォローを入れてきた
だけど別にみんな気にしていないらしく、
俊は「びっくりしたー!」と笑っていた
『ところで2時間目って何?』
「…英語」
『どうも』
そういうと嵐龍はこっちを見ていたけど
気にせずに、英語の教科書で今日やるところをパラパラとめくった
『…よし、覚えた』
「「「はっ?」」」
みんなが見ていたのを思いだし、
視線を移した
「おっ、覚えたって今日の範囲すべてをか?」
何故か焦っている泉を尻目に見ながら返答する
『あぁ、118~154ページだろ?』
「それを、たった一瞬で?
しっ、しかもそこは3ヶ月後の所で、
今は73ページだぞ!?」
まじ…?
そこは中3で習ったところなんだけど
ボソリと呟くと、
「おい、なんで73ページってきいて
中3、ってわかってんだよ?」
『え…嫌だって俺154ページまで何が書いてあるか隅から隅まで覚えてるし。』