黒猫~special cat~


「ていうかさ、学園祭が近いときは、授業前に
毎回LHRがあるとか
どんだけ話し合いたいの?っていうか
PRしまくりたいのかなっ?って感じだよねっ」


ーーー……一瞬で先生の心を打(ぶ)ち破った俊。


『ホストとメイドをオススメした人は

顔と体がバイバイだな…』


真剣な顔でいう琉夏の言葉では冗談に聞こえない
先生は慌てながらでは…、と付け足した。


「流夏さ…尾山さんは何がいいのですか?」

何故か呼び変えた真山は相当、おびえている。

そこに入ってきたのは琉夏ではなく、


「………出店」


突然の泉の言葉に空気はしん。…となったものの
すぐに理解した琉夏は「俺も…」と
賛成意向を示した。


「僕も賛成ですね…」


総の言葉に嵐龍・全員一致で“出店”を薦めた


…そもそも、どんな高校でもホストしてるところは
見たことがないから“絶対浮く”という泉の
正論を耳にした嵐龍の意見だったんだが。


ーーーーそして、出し物は【出店】になった


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