黒猫~special cat~


心の中で鬱鬱と溜める言葉は
誰にも言うことが出来ない。

逃げるといって逃げてどうするとか
考えても浮かばなくて


足掻いて、(あがいて)
もがいて、
苦しんで。


それでも、展開を望んでいた


自分じゃ、何も出来ないから


“一匹狼”そういわれていた自分が

一日目で焦りだして
二日目で慌てて、

今まで築いていたモノがあっと言う間に崩れた


“仲間”それだけで揺るがされた弱い自分

何が強いの?
何が弱いの?
何が辛いの?

自問自答を繰り返してみるけど
何も浮かばなくて。


やっぱり、悔しさだけが募っていく



(あ、ここ間違えてる)

板書を見つめる琉夏は、間違えを笑いそうになった
英語の授業なのに日本語を間違えていたからだ


すると、琉夏の近辺からも
押し殺すような笑い声が聞こえた
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