黒猫~special cat~


*******


「ルッくん、遅いね」

俊はつまらなさそうに目を細めながら
あからさまに港の足を踏む

「いだだッ…俊、おまっ……」
「しかし、琉夏が遅刻するなんて…」

総も可笑しい、と呟かんばかりにいう

ーーーー皆が違和感を感じていた


「………、行くぞ」

碧が立ち上がり、スタスタと歩いて行く
それに嵐龍も立ち上がり、向かって行ったのは、




______




「…琉夏がいない!?」

琉夏の兄、琉羽の元だった
……どうやら琉羽も琉夏の居場所を知らないらしい

「…一体どうなってんだよ」

わからねぇ、と呟く港は苛立ちを見せていた

「琉夏の部屋には、行ったか?」

あ、と嵐龍がいうと琉羽は走り出した
クソッ………、という言葉を残してーーーーー
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