黒猫~special cat~
ーーー何故かドアは鍵が掛かっていた
防弾防犯防災ドアには手も足も出ない
仕方なく、窓からの侵入を試みるーーが、
そこで嵐龍達は衝撃を受けた
「壊れて…る、……?」
小さく円状に窓の鍵に近い部分が切り取られている
嵐龍達はアイコンタクトで合図し、窓を総があける
体の細い俊が窓から入ーーー
「ーーーっ!?」
俊は、部屋を見て絶句した
「どうした?」
「琉夏、じゃない……」
「は?」
「だれか、琉夏じゃ、ない…倒れてる」
“琉夏じゃない誰かが倒れてる”
そう考えた嵐龍は俊の後に続き、部屋に入った
部屋に特に異常はなく…ただ、部屋に
誰かが倒れてる以外は…
泉が近寄り、体にそっと触れる
「肋(あばら)がやられてる」
恐らく、琉夏の部屋に侵入したものだろう
と考えた嵐龍たちは侵入者を叩き起こす