黒猫~special cat~


「……うっ…」

「あ、起きた」


呻き声をあげながら、侵入者は目を覚ました
侵入者は嵐龍を見て、怯えた表情になり、
「ちっ…違うんだ…」

そう震えながら呟いた。
しかし、そんな事を嵐龍が信じる筈もなく、

「じゃあ、そのバットはなぁに?」
「…っ!…」

反応からして、確実に分かるのに
違う、と首を振る。

「…じゃあさ、」

俊が口角を上げてにやり、密かに笑った

「何が違うの?…僕たち、何も言ってないけど」
「っ……!」

まるで、徹底的な証拠を突き付けられたかの様に
ひどく…侵入者と思(おぼ)しき人物は震え上がった


「…とっとと吐かなきゃ




---君の骨、無くなるかもよ?」






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