黒猫~special cat~
たった一言呟いて、
俺から全てを奪った
…もう、こんなのコリゴリだ
真鍋がニタニタ笑い、ライターを片手に近付いてくる
ついに目と鼻の先になり、真鍋がライターに手をかけ…
ーーガッシャァァアアン!
「……あ?」
『…ッ!?』
嵐……龍、が…?
(なんで、此処に…?)
嵐龍たちは俺の事を見つけた瞬間、「琉夏!」と、
血塗れの俺を見て顔を歪ませた
(まさか、俺を…助けに……)
あぁ、そうか…また俺はみんなに迷惑をかけたのか
結局、俺は何も変わってないのか
「…テメェ、琉夏に何を「残念だな」
港の言葉を遮り、真鍋はさも不愉快そうにいった
「君たちには、違う場所を送信したのに…、バレたか…」
「…君たち“には”?」
「うん、ちゃんと正しい方を送ったんだけどなァ?」
あはは、でもこれはこれで面白いかも、と真鍋は笑う
(っ、真鍋は…もしかすると…!)
『ッが、…ぅ!……っ、あ!』