黒猫~special cat~


人を信じることの必要性


…そんなのないから

みんな俺に近づかないで
信じることが馬鹿なことじゃないのは知ってる
ただ、裏切りが怖いから。

「ーーー…これでHRを終わる」


担任がそういった瞬間、みんなが立ち上がる

挨拶なんて馬鹿な真似はしない
早々と帰るためだった

『今日は、厄災、不運、高名の導きだったっけ…』

何か日課を始めようとしてタロットカードを
本格的に始めた。今じゃ百発百中なんだけど…

厄災が揃ったのは初めて…。

しかも高名の導き。


『今日は用心しよう…』



___________


ザァァアァアー…


雨が降り始め風が吹き荒れる。

たまたま今日はパーカーを着ていたから助かった。

ーーーガシャ…

音に気がつき、見れば上から鉢が落ちてきた
その前には男子生徒がー…

…!気づいてない……
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