黒猫~special cat~
「テメェ…! いつまで琉夏を苦しめる気だっ!」
仁が真鍋に憎しみを込め、殴る
しかし真鍋はニタニタと笑っているだけ。
そして、フッと息を捨て…呟いた
「分かってる?今…君は、
琉夏の人生を“壊した”」
「あ?」
「いま、琉夏は“桜龍と昔から面識がある
または、深いツナガリがある”
…と君が証言してしまったからね」
「「「……!」」」
“いつまで琉夏を苦しめる”
それは、桜龍は琉夏を昔から知っている
…そう捉える事も出来る
(あぁ…そうか)
真鍋は最初から、これが目的だったのか
(今更、手遅れだ)
口枷を外すことなんざ、簡単に出来たのに
俺が、逃げようとしたから…
ーーガチャ
金属の音に皆が俺を見る
「琉夏っ…」