黒猫~special cat~
ーーー昔から、そうだったんだよ
俺の存在なんて、ホントは何処にもない
俺は“もう1つの人格”として生きている
琉夏のおかげで俺は存在している
だから、守らなきゃいけない
義務とかじゃなくて、俺の意思。
ーーーー例え、俺が他人とは違う感情を…
琉夏に、抱いていたとしても。
「っ………、あぁ」
港は息を飲んでから、肯定した
はッ、何を今更驚いてんのか
まさか……コイツ、
ーーーーー俺が舞龍だと知らず……?
でも、幹部だしな………だけど、
もし、知らなかったとすれば。
ーーーーーマズイ
『…まさか、港……俺が舞龍だって、』
「………っ!!ーーーやっぱり、か」
港は驚いた顔をして、
そのあと冷たい顔をした
ーーーーーどうやら、余計な心配だったようだ