黒猫~special cat~


どんだけ、足掻けばさ

『…幸せはおとずれんの?』


何時になれば、自分を曝け出していいんだろう
…もしかしたら、一生来ないかもしれない

でも…それが俺の定めなんだ


認めなきゃいけない

『……ごめん

-----バイバイ、俺………』



そっと自分に

本当の自分に別れを告げる


何だかんだいって嵐龍と一緒にいて楽しがってた自分に。

たった、数ヶ月前に戻るだけ。


感情を押し殺して、暮らすだけ


嵐龍に出会う前に戻るだけ

それだけ、なんだよ


たった、それだけなのにね


すごく、辛い



『…大丈夫、大丈夫……』

自分に言い聞かせる


終わりを告げるなんてすぐなんだ

そんなの、昔から分かってた
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