ずっとあなたが好きでした
私の隣りの席は俊也だった。
私の名前は矢田香。
矢田と矢吹だったから、隣り同士だった。
俊也は誰とでも仲良くなれる、仲良くするタイプだった。
目立たないというか…、里加ちゃんに目を付けられたくないから、目立たない様にしていた私にも初日から、たくさん話掛けてきた。
「矢田さん、二年の時何組だった?」
「矢田さんって何部?」
「矢田さんの家って学校の近く?」
いつの時代もそうだろう。
目立つ男子と地味な女子、地味な男子と目立つ女子は関わりがないに等しい。
けど、俊也は違った。
俊也の周りの女子に人気がありそうな目立つ男子友達から、
「お前、矢田なんかと話してて面白い?」
とからかわれても、一切気にせず、それからも、私に対しての態度は何一つ変えず、話し掛けてきた。
実際、私は地味でも、目立たないわけでも何でもなかった。仲の良い友達の前では、はしゃいだり、騒いだりする、明るくて話すのが大好きな普通の中学生だった。
普通の女子なら、俊也が話し掛けてきたら、喜んでどんどん話すかもしれない。
でも、私は違った。
俊也が話し掛けてくる度、里加ちゃん達の視が気になり、話しどころではなかった。
私の名前は矢田香。
矢田と矢吹だったから、隣り同士だった。
俊也は誰とでも仲良くなれる、仲良くするタイプだった。
目立たないというか…、里加ちゃんに目を付けられたくないから、目立たない様にしていた私にも初日から、たくさん話掛けてきた。
「矢田さん、二年の時何組だった?」
「矢田さんって何部?」
「矢田さんの家って学校の近く?」
いつの時代もそうだろう。
目立つ男子と地味な女子、地味な男子と目立つ女子は関わりがないに等しい。
けど、俊也は違った。
俊也の周りの女子に人気がありそうな目立つ男子友達から、
「お前、矢田なんかと話してて面白い?」
とからかわれても、一切気にせず、それからも、私に対しての態度は何一つ変えず、話し掛けてきた。
実際、私は地味でも、目立たないわけでも何でもなかった。仲の良い友達の前では、はしゃいだり、騒いだりする、明るくて話すのが大好きな普通の中学生だった。
普通の女子なら、俊也が話し掛けてきたら、喜んでどんどん話すかもしれない。
でも、私は違った。
俊也が話し掛けてくる度、里加ちゃん達の視が気になり、話しどころではなかった。