ずっとあなたが好きでした
けれど、一着になったのに俊也の様子が変だった。

肩を押さえていた。

「どうしたんだろ?」

皆がざわつき始めた。

私は保健委員だったから、先生に

「矢吹の様子を見てきてくれ。痛そうだったら、スプレーをかけてやれ。」

と言われた。

私は、はっとした。

もしかして、壊した肩に…

「矢吹くん?大丈夫?肩だよね?スプレーかけても良い?」

「矢田かぁー。悪いな。あぁかけて!さっき走ってた時にまた痛めたかもしれない。」

「え?」

スプレーをかけたけど、俊也はかなり痛そうで、座り込んだままだった。

「矢吹くん、痛いよね?ちょっと待ってて!堀川先生(保健室の先生)呼んで来るから!」

私は、急いで堀川先生を呼びに行った。

堀川先生も来て、座り込んだままの俊也を何とか起こし、先生と私は俊也を保健室に連れて行った。

「矢吹くん、どうする?病院行く?」

「暫くここで様子を見ます。」

「分かったわ。じゃあ、ここで休んでいてちょうだい。先生、どういう応急処置をしたら良いのか、病院に電話で聞いてくるから。」

「ありがとうございます。」

私達は暫く保健室で休むことにした。


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