ずっとあなたが好きでした
今日こそ、行かなきゃいけないかな?
今日も歯医者にしようかな?
今日は皮膚科?
…と考えながら、朝教室に入ったら、ソプラノの山岸さんと前園さんが泣いていた。
「どうしたの?」
「濱田さん(里加ちゃん)と新堂さん(恵梨ちゃん)が、練習で目茶苦茶言ってくる。もう訳が分からないよ。」
あっこも泣いていた。
「あっこ、昨日一体何があったの?」
あっこが泣きながら言った。
「昨日ね、いつもならソプラノ声出せ!とか、音外してる!とか嫌な事言ってくるじゃん。それが昨日は個人的に、衣川さんの歌い方、汚過ぎる!いい加減にしろって!とか、山岸さんの声いつも外れてるんですけど!どうしたら、そんなに外せるのか分かんないんですけど?とか注意というか、嫌いな人に対する嫌がらせって感じで言ってきたの!先生も男子もソプラノは悪くないって言ってるのに、訳が分かんないよ」
そして、葉子ちゃんも
「私も、もう訳が分かんないよ。私は濱田さんが一番外してると思うんだよね。声も大きいし、目立つし…」
放課後の練習が本当に憂鬱になった。
熱でも出ますように!
心の中で祈った。
あ!でも、そろそろクラス全員で練習し始めるかな?
そしたら、里加ちゃん、男子の前では良い子だから、嫌な事言ってこなくなるかな?
呑気に考えていたけど、クラス全員で練習にはならなかった。
そして、熱も出なかった。
嫌だなぁ。
帰りたいなぁ。
でも、私ばっかり、さぼる訳にいかないしなぁ。
腹を括って、放課後の練習に参加する事にした。
案の定、
「矢田さん、マジ音外れてるんですけど!いい加減にしてくれない?マジ迷惑!」
と言われたり、みんなの前で、私だけ歌わされたりした。
普通の子だったら、多分泣いていたと思う。
同じ様に歌わされたら、麻央ちゃんは耐えられなくなり、途中で泣きながら帰ってしまった。
やはり、嫌いな子にだけ、酷い事を言ってくる感じだった。
はっきり言って、練習をすればするほど、ただでさえ仲の悪い女子の仲がどんどん悪くなるだけな気がした。
私は音楽の成績は5だったし、何より歌う事は大好きだった。
歌に関しては里加ちゃんより上手いと自負していた。
だから、一人で歌わされても平気だった。
別に良いよ?私歌うの苦手じゃないから…
皆の前で歌えって言うなら、歌うけど?
今日も歯医者にしようかな?
今日は皮膚科?
…と考えながら、朝教室に入ったら、ソプラノの山岸さんと前園さんが泣いていた。
「どうしたの?」
「濱田さん(里加ちゃん)と新堂さん(恵梨ちゃん)が、練習で目茶苦茶言ってくる。もう訳が分からないよ。」
あっこも泣いていた。
「あっこ、昨日一体何があったの?」
あっこが泣きながら言った。
「昨日ね、いつもならソプラノ声出せ!とか、音外してる!とか嫌な事言ってくるじゃん。それが昨日は個人的に、衣川さんの歌い方、汚過ぎる!いい加減にしろって!とか、山岸さんの声いつも外れてるんですけど!どうしたら、そんなに外せるのか分かんないんですけど?とか注意というか、嫌いな人に対する嫌がらせって感じで言ってきたの!先生も男子もソプラノは悪くないって言ってるのに、訳が分かんないよ」
そして、葉子ちゃんも
「私も、もう訳が分かんないよ。私は濱田さんが一番外してると思うんだよね。声も大きいし、目立つし…」
放課後の練習が本当に憂鬱になった。
熱でも出ますように!
心の中で祈った。
あ!でも、そろそろクラス全員で練習し始めるかな?
そしたら、里加ちゃん、男子の前では良い子だから、嫌な事言ってこなくなるかな?
呑気に考えていたけど、クラス全員で練習にはならなかった。
そして、熱も出なかった。
嫌だなぁ。
帰りたいなぁ。
でも、私ばっかり、さぼる訳にいかないしなぁ。
腹を括って、放課後の練習に参加する事にした。
案の定、
「矢田さん、マジ音外れてるんですけど!いい加減にしてくれない?マジ迷惑!」
と言われたり、みんなの前で、私だけ歌わされたりした。
普通の子だったら、多分泣いていたと思う。
同じ様に歌わされたら、麻央ちゃんは耐えられなくなり、途中で泣きながら帰ってしまった。
やはり、嫌いな子にだけ、酷い事を言ってくる感じだった。
はっきり言って、練習をすればするほど、ただでさえ仲の悪い女子の仲がどんどん悪くなるだけな気がした。
私は音楽の成績は5だったし、何より歌う事は大好きだった。
歌に関しては里加ちゃんより上手いと自負していた。
だから、一人で歌わされても平気だった。
別に良いよ?私歌うの苦手じゃないから…
皆の前で歌えって言うなら、歌うけど?