ずっとあなたが好きでした
本当は私だって、里加ちゃんや恵梨ちゃんの様に自分の感情のまま生きてみたい。
何も考えず、自分の思うまま、好きな人、好きな物に、執拗以上に執着したりしてみたい。
私もそんな風に、一度はしてみたい。
そしたら、どんなに気持ちが晴れるんだろう?
前に恵梨ちゃんと話した事を思い出した。
「私は毎日が自分の思う様に生きられないから、嫌だ。」と。
そしたら、恵梨ちゃんは
「私は自分のしたい様にしている。だから、毎日が楽しい。かおちゃんもそうすれば良いよ。」
と言った。
私は、恵梨ちゃんや里加ちゃんの様な学校で権力のある子だからこそ、そんな風に毎日過ごせるんだと思った。
私がしたら、虐めに遭うだけ…。
葉子ちゃんは、田川くんにあげたのかな?
もし、あげてたら、虐めに遭わないか心配だった。
「葉子ちゃん、昨日あげたの?」
葉子ちゃんに聞いたら、葉子ちゃんは黙っていた。
「どうしたの?」
「香、実はね、田川くんの家に行ったら、七海ちゃんがいたの。」
「え?半年前に別れたんじゃないの?あの二人…」
「七海ちゃんの方がまだ好きみたい。一生懸命作ったんだけど、渡し損ねちゃった。」
「そうなんだ…」
でも、葉子ちゃんは凄いよ…
ちゃんと田川くんに想いを伝えようとして、一生懸命作ったんだから…
私なんて、初めから何もしてないよ…
葉子ちゃんは凄いよ…
頑張ったよ…
けど、上手くいかないもんだな…。
こんなに頑張ってる葉子ちゃんの想いがなぜ届かないんだろう?
俊也がこっちを見ていた。
あれ?
矢吹くんから先に目を反らした。
何か機嫌が悪そうだった。
どうしたんだろ?
好きな子とはどうなったんだろ?
貰えなかったのかな?
もう卒業式まで、一ヶ月もなかった。
この件で、里加ちゃん達に、虐められてる子もそんなに虐めに遭わずにすみそうだった。
三月になった。
後、一週間で卒業式だった。
卒業式の練習で、毎日体育館にいた。
まだ体育館は寒かった。
最近は夜遅くまで勉強していたから、卒業式の練習中、居眠りばかりをしていた。
私と俊也は公立高校の志望校も違ったから、もう一緒の学校に通う事はなかった。
こうして俊也と一緒に過ごせるのは、これで最後。
私は全然自覚していなかった。
何も考えず、自分の思うまま、好きな人、好きな物に、執拗以上に執着したりしてみたい。
私もそんな風に、一度はしてみたい。
そしたら、どんなに気持ちが晴れるんだろう?
前に恵梨ちゃんと話した事を思い出した。
「私は毎日が自分の思う様に生きられないから、嫌だ。」と。
そしたら、恵梨ちゃんは
「私は自分のしたい様にしている。だから、毎日が楽しい。かおちゃんもそうすれば良いよ。」
と言った。
私は、恵梨ちゃんや里加ちゃんの様な学校で権力のある子だからこそ、そんな風に毎日過ごせるんだと思った。
私がしたら、虐めに遭うだけ…。
葉子ちゃんは、田川くんにあげたのかな?
もし、あげてたら、虐めに遭わないか心配だった。
「葉子ちゃん、昨日あげたの?」
葉子ちゃんに聞いたら、葉子ちゃんは黙っていた。
「どうしたの?」
「香、実はね、田川くんの家に行ったら、七海ちゃんがいたの。」
「え?半年前に別れたんじゃないの?あの二人…」
「七海ちゃんの方がまだ好きみたい。一生懸命作ったんだけど、渡し損ねちゃった。」
「そうなんだ…」
でも、葉子ちゃんは凄いよ…
ちゃんと田川くんに想いを伝えようとして、一生懸命作ったんだから…
私なんて、初めから何もしてないよ…
葉子ちゃんは凄いよ…
頑張ったよ…
けど、上手くいかないもんだな…。
こんなに頑張ってる葉子ちゃんの想いがなぜ届かないんだろう?
俊也がこっちを見ていた。
あれ?
矢吹くんから先に目を反らした。
何か機嫌が悪そうだった。
どうしたんだろ?
好きな子とはどうなったんだろ?
貰えなかったのかな?
もう卒業式まで、一ヶ月もなかった。
この件で、里加ちゃん達に、虐められてる子もそんなに虐めに遭わずにすみそうだった。
三月になった。
後、一週間で卒業式だった。
卒業式の練習で、毎日体育館にいた。
まだ体育館は寒かった。
最近は夜遅くまで勉強していたから、卒業式の練習中、居眠りばかりをしていた。
私と俊也は公立高校の志望校も違ったから、もう一緒の学校に通う事はなかった。
こうして俊也と一緒に過ごせるのは、これで最後。
私は全然自覚していなかった。