ずっとあなたが好きでした
私は中学生活で出来なかった普通の子が味わうはずの学生生活を送りたかった。

合格発表の日が来た。

けれど、私の番号はなかった。

番号がないという事は、両方とも不合格という事だった。

合格している子は中学校に行ってる様だった。

私は行く必要なく終わった。

そして、私は私立桜山女学園高校、所謂、女子校に行く事になった。

俊也も公立高校は両方とも不合格で、私立保善高校、所謂、男子校に行く事になった。

俊也の事は今はもうどうでも良かった。

私は憧れだったサッカー部のマネージャーになれないのはもちろん、校内で恋も出来ない事になった。

この時はまだ、あまり認識していなかった。

女子校だからこそ、紹介やコンパが多いと思ったし、学祭にもたくさん男の子が来ると思った。

それに登下校途中にも、何かあるかもしれない。

出会いに共学も女子校も関係ない。

出会いはたくさんあると呑気に思っていた。
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