ずっとあなたが好きでした
誰かが悪口を言い出せば、次の日には感化され、何も思ってなかった子はもちろん仲良くしていた子も普通に悪口を言う。

それが、中学生なのかもしれない。

皆が皆そうではないけれど…。

けど、中学生にも中学生の事情がある。

ただ面白半分に悪口を言う子もいれば、自分が虐めに遭うのを防ぐ為、所謂、防御策として悪口を言う子。

後者は自分が虐められるんじゃないかと心配で心配で仕方ないのだろう。

強い子には従うもしくは合わせておかなければ、次は自分がやられる。

だけど、強い子もそんなに暇ではない。

虐めはするけれど、好きな男の子には好かれなければいけない。

よっぽどのことがない限り、虐めに何か遭わないし、安心していれば良いと思う。

「出る杭は打たれる」と言う言葉がある様に、虐めをする中心核の子が狙っている男子に手を出したり、教室で男子に囲まれて話し込んだり、目立って教師から寵愛されたり、目立って性格がキツイ、悪い、風変わりでない限り大丈夫と思っていて良いだろう。

普通に学校生活を送っているなら、まず虐めになんか遭わないし大丈夫だろう。

虐めの張本人でない子達に悪口を言われても、それ程気にしなくて良い。

虐めがなくなりかけると、また普通に何事もなかったかの様にその子達は話しかけてくるし、仲良くしたがろうとするのだから。

けれど、中学生だった時の私は真剣だった。

このせいで、仲が良かった友達が一人、二人と自分から離れていくのは悲しかった。

今になって思えば、離れていくような友達は大した友達ではないし、高校生になれば、結局は音信不通になるのだから、気にする事はなかった。

でも、「友達は多ければ多い方が良い」という固定観念があるし、幼い頃から先生達に「友達をたくさん作りましょう」と言われているから、友達が少なかったり、減る事はいけない事、悪い事だと思ってしまう。

だから、悲しくなったり、落ち込んでしまっても仕方ない。

誰とでも分け隔てなく仲良く出来る事が1番良い事だけれど…。

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