ずっとあなたが好きでした
頭が真っ白になった。
伊藤くんに
「お前おせーよ。俺、言ったじゃん!あいつ、お前の事好きだって!」
と言われた。
中学の頃、伊藤くん達の言う通り、もしかしたら、俊也が私の事を好きだった時期があったかもしれない。
あの時、どうして俊也の気持ちに答えようとしなかったのか、自分に自信がないとか、里加ちゃんがどうのとか、里加ちゃんに虐められて、不登校になったら内申がもらえなくなるとか…公立高校に落ちてしまった今となってはそんな事、本当にどうでも良い事ばかりだった。
虐められても、ノコノコ学校に行ってやれば良かった。
中学時代の自分のあらゆる俊也に対しての言動に後悔をした。
私は馬鹿だった。
本当に馬鹿だった。
過ぎてしまった時間は取り返しがつかない。
もはや手遅れだった。
矢吹くんが、幸せならそれで良い…。
矢吹くんの幸せが続く事を願って、忘れるしかない…。
忘れるしかなかった。
伊藤くんとあっこが付き合う事になった時よりショックだった。
涙が止まらなかった。
暫く、食欲もなかった。
誰とも口を利きたくなかった。
一人になりたかった。
どこか遠くにフッと消えてしまいたかった。
二学期になった。
体育祭も文化祭もあった。
どうでも良かった。
体育祭の練習をしていても、文化祭の練習をしていても、気付けば、俊也がいた去年の体育祭や音楽祭の事ばかり考えていた。
俊也に会いたくて、会いたくてたまらなかった。
私はよく学校帰りに、家の近くの橋の上に行っては、そこでボーッとしていた。
俊也が下校途中に通る様な気がしたから…。
俊也に会える様な気がしたから…。
俊也は来なかった。
けれど、冷たい風が吹いて、肌寒かったけど、ここに来ると何故か心が落ち着いた。
この橋の下は、川が流れている。
蓬川と呼ばれていた。
私の町の端から端まで流れている。
流れは速くないけど、年中穏やかに流れている。
小さい頃、私はこの川がどこまで続いているのか気になって仕方なかった。
今でもよく思う。
町の端から端までを、この川の流れの様に、ゆっくり考えて歩いたら、何か答えがみつかるんじゃないかって…
矢吹くんの事も解決するかな?
けれど、何をしても俊也の事を忘れるなんて出来なかった。
何をやるにも上の空だった。
伊藤くんに
「お前おせーよ。俺、言ったじゃん!あいつ、お前の事好きだって!」
と言われた。
中学の頃、伊藤くん達の言う通り、もしかしたら、俊也が私の事を好きだった時期があったかもしれない。
あの時、どうして俊也の気持ちに答えようとしなかったのか、自分に自信がないとか、里加ちゃんがどうのとか、里加ちゃんに虐められて、不登校になったら内申がもらえなくなるとか…公立高校に落ちてしまった今となってはそんな事、本当にどうでも良い事ばかりだった。
虐められても、ノコノコ学校に行ってやれば良かった。
中学時代の自分のあらゆる俊也に対しての言動に後悔をした。
私は馬鹿だった。
本当に馬鹿だった。
過ぎてしまった時間は取り返しがつかない。
もはや手遅れだった。
矢吹くんが、幸せならそれで良い…。
矢吹くんの幸せが続く事を願って、忘れるしかない…。
忘れるしかなかった。
伊藤くんとあっこが付き合う事になった時よりショックだった。
涙が止まらなかった。
暫く、食欲もなかった。
誰とも口を利きたくなかった。
一人になりたかった。
どこか遠くにフッと消えてしまいたかった。
二学期になった。
体育祭も文化祭もあった。
どうでも良かった。
体育祭の練習をしていても、文化祭の練習をしていても、気付けば、俊也がいた去年の体育祭や音楽祭の事ばかり考えていた。
俊也に会いたくて、会いたくてたまらなかった。
私はよく学校帰りに、家の近くの橋の上に行っては、そこでボーッとしていた。
俊也が下校途中に通る様な気がしたから…。
俊也に会える様な気がしたから…。
俊也は来なかった。
けれど、冷たい風が吹いて、肌寒かったけど、ここに来ると何故か心が落ち着いた。
この橋の下は、川が流れている。
蓬川と呼ばれていた。
私の町の端から端まで流れている。
流れは速くないけど、年中穏やかに流れている。
小さい頃、私はこの川がどこまで続いているのか気になって仕方なかった。
今でもよく思う。
町の端から端までを、この川の流れの様に、ゆっくり考えて歩いたら、何か答えがみつかるんじゃないかって…
矢吹くんの事も解決するかな?
けれど、何をしても俊也の事を忘れるなんて出来なかった。
何をやるにも上の空だった。