ずっとあなたが好きでした
「いつか、香は俺では満足出来なくなって、もっと良い男の方に行っちゃうんじゃないかって…。俺、どうしようもない位小さい奴なんだ。俺の事、俺と一緒位好きになってよ。俺、こえーよ。不安でしょうがねーよ。」
「安心してよ、俊也。心配しないで。確かに、私、前よりはモテる様になったけど、俊也のモテるのと比べれば全くモテないよ。別に私、モテなくて良い。俊也がいれば良いもん。私、この五年間、男の人は俊也しか好きになった事ないよ?俊也が大好きだよ。私の事なら安心してよ。どうしたら不安にならない?」
俊也は黙っていた。
私は校内にいるにも関わらず、俊也を強く抱き締め、キスをした。
「これでもまだ不安?」
俊也はまだ黙っていた。
私は俊也を抱き締めて言い続けた。
「ねぇ、俊也?自分で言うのもあれなんだけど、私、綺麗になったでしょ?前より明るくなったでしょ?俊也のおかげだよ。前の私だったら、俊也と釣り合わなくて、俊也に近付いてくる女の子達に嫉妬ばかりしてた。人を羨んでばかりいた。私、そんな自分が大っ嫌いになっちゃったの。俊也にもっと好きになってもらいたいっていう気持ちが強くなり過ぎて、私頑張ったんだよ。私、俊也に出会って、俊也を好きになって本当に良かった。だから今の自分に出会えた。最近ね、私、自分の事、嫌いじゃないよ。俊也のおかげだよ。本当にありがとう、俊也。こんな私を好きになってくれて、大切にしてくれて、感謝してる。」
私は私が俊也に想ってる全ての事を俊也に言った。
俊也がいなかったら、私は今頃どうなってたんだろう?
詰まらない毎日を送り続け、妹の実や田川くんと付き合っている葉子ちゃんを羨ましく思って、自己嫌悪に陥っていたのだろうか?
俊也と付き合う前の事を私は思い出していた。
中学の頃、何もかもが嫌だった。
同級生や先生、皆、大っ嫌いだった。
人を嫌うのは正直しんどかった、だから、皆を好きになりたかった。
けれど、どうしても好きになる事が出来なかった。
そして、そんな自分が嫌で嫌で堪らなかった。
自分が一番、嫌な奴な気がした。
生きてる事はなんて詰まらない事なんだろうと思った。
早く人生が終われば良いのに…そんな事も考えた。
いつ死んでも良いとさえ思った。
いや、心は既に死んでいたのかもしれない。
私の居場所なんて何処にもなかった。
「安心してよ、俊也。心配しないで。確かに、私、前よりはモテる様になったけど、俊也のモテるのと比べれば全くモテないよ。別に私、モテなくて良い。俊也がいれば良いもん。私、この五年間、男の人は俊也しか好きになった事ないよ?俊也が大好きだよ。私の事なら安心してよ。どうしたら不安にならない?」
俊也は黙っていた。
私は校内にいるにも関わらず、俊也を強く抱き締め、キスをした。
「これでもまだ不安?」
俊也はまだ黙っていた。
私は俊也を抱き締めて言い続けた。
「ねぇ、俊也?自分で言うのもあれなんだけど、私、綺麗になったでしょ?前より明るくなったでしょ?俊也のおかげだよ。前の私だったら、俊也と釣り合わなくて、俊也に近付いてくる女の子達に嫉妬ばかりしてた。人を羨んでばかりいた。私、そんな自分が大っ嫌いになっちゃったの。俊也にもっと好きになってもらいたいっていう気持ちが強くなり過ぎて、私頑張ったんだよ。私、俊也に出会って、俊也を好きになって本当に良かった。だから今の自分に出会えた。最近ね、私、自分の事、嫌いじゃないよ。俊也のおかげだよ。本当にありがとう、俊也。こんな私を好きになってくれて、大切にしてくれて、感謝してる。」
私は私が俊也に想ってる全ての事を俊也に言った。
俊也がいなかったら、私は今頃どうなってたんだろう?
詰まらない毎日を送り続け、妹の実や田川くんと付き合っている葉子ちゃんを羨ましく思って、自己嫌悪に陥っていたのだろうか?
俊也と付き合う前の事を私は思い出していた。
中学の頃、何もかもが嫌だった。
同級生や先生、皆、大っ嫌いだった。
人を嫌うのは正直しんどかった、だから、皆を好きになりたかった。
けれど、どうしても好きになる事が出来なかった。
そして、そんな自分が嫌で嫌で堪らなかった。
自分が一番、嫌な奴な気がした。
生きてる事はなんて詰まらない事なんだろうと思った。
早く人生が終われば良いのに…そんな事も考えた。
いつ死んでも良いとさえ思った。
いや、心は既に死んでいたのかもしれない。
私の居場所なんて何処にもなかった。