初恋



「ぁあ?……しょうがねえなぁ」



ぶつぶつ言いながらも海斗は



あたしの居る所まで下りてきてくれた



そして、



「ほらっ、急ぐぞ」



あたしの手をとって一緒に上まで上がってくれた



『あ、ありがとう海斗っ』



なんかキュンとして少し赤くなりながら言った。



でも、海斗は……



「おっ、おう……じゃ、か、帰りな!」



と真っ赤な顔で言い、行ってしまった。



そしてあたしも急いで教室に入った。



───ガラッ



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