初恋
へ?あたし、今なんもおかしいこと言ってないよ?
『え?何!?あたし何かしたっ!?』
「おい、坂野ーっ」
といきなり良太が蓮弥のことを呼んだ。
そして、くるっと振り向いた蓮弥。
「蓮弥っていうんだろ?俺、佐々木良太!良太でいいから。よろしくなあ」
と軽くあいさつをして蓮弥に笑顔を向けた良太。
「おうっ、よろしくな、良太!俺も蓮弥でいい。」
同じく蓮弥も軽くあいさつをしてさっそく2人で話し始めた。
「ちょ、ちょっとぉ。あたしも蓮弥と友達になりたいしっ。あたし、真田美柚!あたしも美柚でいいよっよろしくねっ」
あたしの時と同じように蓮弥にも笑顔を向けた美柚。
多分、あたしが男だったらキュン死にしてたと思う。
「あぁ、よろしく!俺も蓮弥で」
こんなかんじであたし達4人は、あっという間に仲良くなったのです。
そしてどんどん会話が弾み、あたしのテンションも上がってきたころ、
キーンコーンカーンコーン
と鳴り響いたチャイム。