初恋
その時あたしはまだ3年生だったから
理由が分からなくてただ嫌われたんだと思って
1人で勝手に悲しんでた。
それで大きくなってから、
拓海くんが遊んでくれなくなった理由が
分かった。いくら優しかった拓海くんとはいえ
思春期の男の子は年下の女の子となんか遊べないよね。
そして拓海くんが中学に入学してからは家が隣でも
会うことは滅多になくなっていた。
だからこうして会うのは2年ぶりくらい。
「やっぱ奈緒だよね!久しぶりじゃーん!元気してた?」
と笑顔で言ってきた拓海くん。
『うん!久しぶりだねっ!元気だよー。』
「もう奈緒達も高校生なんだなぁ。」