初恋
嫉妬


ピピピピッ

目覚めの悪いあたしに朝を知らせる機械音

鳴っては止め、鳴っては止めるのを繰り返して

ついには5つ目の目覚ましが鳴った。

『ん~っ……ふぁぁぁっ』

と目覚ましを止めて欠伸をする。

そして時間を確認。

『よしっ!いつもより全然余裕あるっ』

そして鼻歌を歌い、スキップをしながら階段を下りる。

───ドタドタ

洗面所に向かう途中、居間を通った。

「あらっ?奈緒、どうしたの?今日はなんかあるの?」

とお母さんに聞かれた。

いつもなら「別に……」と冷たくあしらう所だけど

今日はすごく気分がいいから特別に教えてあげた。

『んー?あのね、今日日直だから早く行かなきゃなんだっ!』

「あら、そうなのっ!大変ね、頑張ってね!」

『はぁーいっ』

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