初恋
もう一度お礼を言って、あたし達は玄関で別れた
『なんで1年って一番上なんだろう』
と愚痴をもらしながら1番上の階の1年4組を目指して階段を上がる
そして、階段を全部上がって4組の教室へと急ぐ
……蓮弥、もう来てるかな?
ガラガラッ
期待をこめて教室のドアを開けたけど
そこに蓮弥はいなくて
その代わりに……海斗がいた。
『っ!!かっ、海斗!?』
海斗は、一番窓側の机に腰掛けていた
『海斗っ何で居るのっ!?』
あたしは海斗の所まで駆け寄った
「……何で。じゃ、ないだろ?」
え……海斗、怒ってる?
海斗は冷たい目線をこちらに向けてその場から動かない