初恋



「部屋の電気ついたの7時だったから」

あ……なんだ、別に見てた訳じゃないんだ

良かった……

…ってあたし、なんでホッとしてんだ?

別に海斗に知られちゃいけないことじゃないんだし!!!

「……何、百面相してんの」

『ふぇっ?』

っ…またあたし、変なことになってた!?

もう…ホント、どうにかしなきゃな……

『あ……そいえばさ、何でこんな早い時間に海斗居んの!?しかも、ここ4組だし』

海斗の教室隣でしょ?と首を少し傾げて聞くと

「いや…今日、奈緒日直だったから」

と言って下を向いてしまった。

え?

『…だから?だから何なの?』

あたしが日直だったから?てか、なんでその事海斗が知ってるわけ?

「っ……だから、日直ってことは、その……奈緒が男と二人っきりってことだろ?」

……はい?…全然話が読めないんだけど……?

『んまぁ…だって、隣、男子だもんね?』

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