初恋



『……好き…だよ。』

あたしは、そう答えた。しっかりと、海斗の目を見て。

…それに……

『あのね、あたし達……付き合ってる…んっ!』

海斗に、昨日付き合い始めたことを言おうとして、言いかけた時。

『ぃやっ…海斗、ゃ…めっ、んっ…』

あたしが話し始めた途端に、無表情で近づいてきた海斗。

そして、あたしは海斗に肩をつかまれ、海斗の異変に気付いたあたし。

でもあたしのすぐ後ろには運悪く棚があって。

気付いて後ずさりしようと思ってもできない状態だった

そして、乱暴に奪われた唇。

そして、だんだん深くなってく、海斗のキスにあたしは何がなんだか分からなかった。

慣れないキスに、あたしはうまく息ができず、ただただ苦しかった

あっ…蓮弥が、来ちゃう……!!

あたしは、海斗の胸板を思いっきり押してなんとか離れた唇

『かい…と、ダメ。蓮弥が、来ちゃうから。』

「っ……なんだよ、ソレ。…ムカつくっ」

そう言って、再び奪われた唇

あたしの手は海斗によって海斗の腰に回されてしまった

そして、あたしの後頭部を海斗の片手で抑えられて、もう一つの手はあたしの腰に回された

そしてあたしは逃げられなくなってしまった

なんとかして逃げようと、隙を見て海斗の腰に回されてしまった腕を使って

海斗の胸板を押すけど……

あたしの力は海斗には通用しなくて


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