初恋



教室を走り出て廊下に出た。

そして前方に目をやると、そこには

『ッ!!!れ、れん……ゃ』

あたしが向かっていた方向には

今登校してきたであろう蓮弥がこちらに向かってきていて。

あたしに気付いた蓮弥は驚いた表情であたしの名前を呼びこっちに向かってくる

「っ、奈…緒?どうし…」

蓮弥の言葉の途中であたしは…

今まで向かって方と逆方向に走り出した

「え、な、奈緒っ!?どうしたんだよっ」

あたしは階段を上がり、屋上の扉を開けた

「おい、奈緒っ!」

あたしは屋上の隅でうずくまって泣いていた

ガチャッと扉の開く音が聞こえた

そして、だんだん近づいてくる足音

そして、その音は、あたしの目の前で止まった



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