初恋



そう、直そうとしても



やっぱりあたしの癖は直らないんです。



「ん、ついた。」



と無愛想に言って自転車を止めた。



『良かった、間に合ったね!海斗ありがとう。』



「あぁ。ん、クラス発表あれじゃね?」



と海斗が指した方を見ると



大きな紙が張り出されていた。



『海斗っ、早く行こうっ』



あたしが走り出すと、海斗も走ってついてきた。



あたし達のほかにはもう数人しかいなかった。



一生懸命自分の名前を探してると……



< 9 / 59 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop