記憶喪失少女
満津「刹那、ちょっと来い」
刹那「え、ちょ……」
そう言って、私は満津について行った
―――――空き教室――――――
ついた先は、空き教室
多分2、3年ぐらい使われていない事がすぐ分かる、
なぜなら、ものすごいほこりだから…
刹那「うっわ、くっさー」
つんと鼻につくようなカビの匂い
満津「お前…さ」
うつむきながら、隣にいる満津はつぶやいた
満津「何を隠している?」
無意識かは、分からないけど満津は手をギュっと握りしめている
刹那「え、な何も隠してないよ?」
ごめんなさい、満津、
今話すわけにはいかないの
満津「俺は、お前を信じてる
お前は俺を信じてはくれないのか?」
信じてる………
信じたい、信じたいけど、私は…!!!
満津「俺の過去をお前は聴いてくれた、俺もお前の正体を知りたい」
………私は、どうするべき?
刹那「貴方たちに私の正体を話しましょう。
貴方の仲間を呼んでもらえますか?」
どうせバレる運命ならば、自分から話したい
どうせバレる運命ならば……潔く話してしまおう
たとえ慶達に、「裏切り者」と呼ばれても、
黒姫として、清く正しく最後まで笑顔でいよう