【B】君の魔法



あの日から……
心は何時も乾いたまま。




満たされることのない
渇きは……
今も……
潤いを求めて
さ迷う。
 








僅かにでも
ひび割れた泉を
オアシスにしてくれる
そんな瞬間を求めて。









ゆっくりと
ソファ-から
体を起こして
彼女の待つ部屋へと向かう。









俺が……
あの時、
君によって
傷つけられた
存在とは知らずに……
寄りかかってくる……
彼女のもとへ。



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