【B】君の魔法
君が一番
言われたくない言葉をあげるよ。
「尊子。
別れよう。
今の君には俺の隣に
立つことは出来ない。
友人同士のパーティ-ですら
満足に立ち居振舞えない
交流がもとないようでは、
俺に相応しくないんだよ。
さようなら」
冷たく……
淡々と告げる言葉。
青ざめていく
彼女の顔色。
虚ろげな目をした
彼女を残して
俺は会場の中へと
もう一度戻る。
サヨナラ。
退屈な時間を
有難う。
幼い僕を傷つけた
お嬢さん。