【B】君の魔法




クローゼットには
武流さんから頂いた
有村のドレスたち。




秘書室の住人になってから
新調したスーツたち。





『別れよう……』





何度も何度も
耳を塞いでも
リフレインし続ける
冷たい声。




軽蔑さえも感じさせる……
冷たい無機質な
武流さんの声が
私を追い詰めていく。







馬鹿みたい……。






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