【B】君の魔法




静香が眠るベッドから
一人抜け出して
ホテルを後にする。







寒空に身を震わせながら
ゆっくりと街を歩く。





無意識に
辿りついた場所は
尊子に声をかけた場所。









あの日以来、
彼女は俺を避けるように
ひっそりと居続ける。






無断欠勤をして、
体調を崩して休む
連絡が入ってきて
数日後。





彼女は職場へと
復帰した。


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