【B】君の魔法






病衣のまま……
私を抱くように、
支えながら
パイプ椅子へと座らせる。






彼の温もりが
冷え切った体に伝わる。







ベットが綺麗になると、
再び、
ゆっくりと横たわって
目を閉じる。








次に目が覚めたときには、
太陽が眩しい時間帯だった。






腕に突き刺さる点滴もない。


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