【B】君の魔法






「なぁ……尊子……」






静まり返った空間。


静かに、
祐太の声が響く。







「俺……今の、尊子……
 見てらんねぇょ……。

 お前には……
 堂々と輝いてて欲しいんだ……。

 薔薇が枯れていくのなんて
 見たくねぇんだよ。

 華の尊子で……居ろよ」













悲痛なほどまでに
切なくて、優しい声が
空間を包み込む。


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